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◆建築用エキスパンションジョイントの手引き◆

 

 

 
3.Exp.J.を必要とする建物及びその設計条件
3−1建物にかかる有害な外力

(イ)地震などの振動によるもの
建物の振動特性が異なる場合は、Exp.J.を設ける必要がある。

(ロ)風荷重などの動きによるもの
強風による揺れも無視できないものがあり、(イ)と合わせて考慮する事がある。

(ハ)温度変化などの膨張収縮によるもの
年間及び日間の温度変化や、直射日光による変化とがあり、すべて金属製の構造や長大な建物では考慮しなくてはならない。

(ニ) コンクリートの乾燥収縮によるもの
本書で扱うExp.J.においては、建物に加わる応力は小さいので、検討項目から外しているのが一般的である。

(ホ) 不同沈下によるもの
増築等の場合には、特に考慮する必要がある。地層が異なるとき、建物の重量が違うときにはExp.J.が必要である。但し、基礎一体の大規模建築においては考えない。

3−2Exp.J.を必要とする建物

(イ)振動特性が異なる建物

(ロ)構造が異なる建物

(ハ)平面構造が複雑な建物

(ニ)増築する建物

(ホ)長大な建物

(ヘ)基礎が異なる建物

(ト)重量配分が異なる建物

(チ)温度変化の影響が大きい建物

3−3Exp.J.の設計条件
           設計者は下記事項を設定する。
(1)設定位置を決める。
(イ) Exp.J.を設置する目的としては、主に振動の障害への対処が最も多い様である。従って振動特性の異なる接合箇所を見つけ、その部分にExp.J.を設置すれば良いと考えられる。

・階数が変わる部分・・・・・ 平面的に荷重条件が大きく変わる部分

・構造形式が大きく変わる部分・・・・・ 構造形式の異なる部分

・平面形状が複雑なもの・・・・・ 平面形状が複雑なものは、できるだけ単純な平面形状にする。

・渡り廊下・・・・・ 渡り廊下で連絡する場合は、渡り廊下をExp.J.で分離する。

・長さの長いもの・・・・・ 地層の違いなどの影響で、不同沈下を起こしやすいので、Exp.J.を適当な箇所に設ける。

・異なる種類の基礎を設けたもの・・・・・ 基礎の分離箇所にExp.J.を設ける。

・異なる地層になるもの・・・・・ 地盤沈下を起こしやすく、地層の変わる箇所にExp.J.を設ける。

・工法をできるだけ簡単にできる位置・・・・・ 凹凸箇所を避ける。(5−1参照)

(2)変位量の大きさと方向(水平、垂直)を決める。
     (イ)変位量の大きさは、設計者が構造計算によって決定する。

(3)隙間(クリアランス)を決める。
(イ)隙間(クリアランス)は設計者が決める。

(ロ)変位量の大きさにより決定するが、しばしば起こる変形(温度変化による変形等)に対して当然追従することが望ましいが、めったに起こらない変形に対して他の要素を犠牲にしてまで追従する必要はなく、予測された変形を吸収すれば良いので、頻度についての問題が一番大事である。また、施工性・経済性も検討項目の一つに挙げられる。

<参考文献>はコチラ →→→

(4)Exp.J.C.の選定
(イ)施工性・経済性・保守(メンテナンス)性を考慮され規格化された金属製Exp.J.C.は、日本エキスパンションジョイント工業会メンバー各社において用意されている。

(ロ)Exp.J.部の破壊程度や構造体と非構造体(Exp.J.C.)の破壊程度、震度階級とExp.J.部の状況とを考慮して決定する。

<気象庁の震度階級とExp.J.の状況>はコチラ →→→

 

 
Japan Expansion Joint Association