会長挨拶
2011年  暑中のご挨拶
暑中お見舞い申し上げます。 

 関係省庁、関連業界の皆様には日頃より当工業会に対し、多大なご支援、ご協力を賜り厚く御礼申し上げます。

 この度は3月11日の東日本大震災で犠牲となられました多くの方々に、日本アルミ手摺工業会を代表して、深く哀悼の意を捧げます。また、大震災で被災し、大きな悲しみや苦しみ、耐えがたい不便と苦悩の生活を強いられている皆様に心からお見舞いを申し上げますとともに、被災地の一日も早い復興をお祈り申し上げます。

 今年はこの震災以後、政治や経済が落ち着く暇も無く政治に対する不安や不満の論争が日々繰り返されて、日本国そのものが危機的状況に陥っています。原発問題や節電対策や消費税率の見直しなど、企業を含め我々の生活にも直接影響する話題が増えてきており、厳しい状況はまだまだ続くと予測している方が大半ではないかと思います。

 建築業界においては、住宅着工戸数は前年度比約3.8%増との事で、多少の明るい兆しが出てきたとはいえ、都心部のマンション需要が中心で地方都市などは低水準のままとなっています。また、建設業界全てに言える事ですが商品価格の下落が目立ち、当工業会の統計においても前年度比約10%の下落となっており、どの企業も限界を超えたレベルで必死に耐えているのが実情ではないかと思います。また今後の見通しとしては、震災復興の話題が取り上げられますが、目先の土地整備も未だ予定がたたず随分先の話となります。さらに戸建て中心の復興となると我々アルミ手すりの需要はあまり期待ができません。そして近年の動向としてリニューアル需要の増加やストック住宅の状況なども影響し、新築需要の伸び悩みは誰もが予測している事と思います。このような背景から考えると昨年同様の価格競争の中での戦いからは逃れる事は出来ず、今年も必死に耐えるがキーワードになるのではないかと思います。

 このような環境下で早期の回復は期待できず各企業にとって大変厳しい年になると予測されますが、日本アルミ手摺工業会としては目先の荒波に影響されることなく、工業会基本理念である「アルミ手摺の安全・安心を合言葉にユーザーの安全確保と建築物の価値向上に貢献」に従い、今年度は以下の5項目の活動を行ってまいります。

  1. 工業会ガイドラインの推進と信頼性の向上
  2. 手摺の風荷重研究
  3. 取引適正化に関する取り組み
  4. 他団体との連携強化
  5. 手すり市場統計調査
 特に2.『手すりの風荷重研究』については、新たな取り組みとして有識者支援の下3年に及ぶ長期計画となりますが、模型による風荷重試験を計画しているため成果を得るまで長い目で見守って頂きたいと思います。

 現在、アルミ手摺強度のガイドラインに沿った適合製品の普及に努めておりますが、引続き製品に関する基準を順守し、「常に安全・安心な製品提供」に力を入れ、業界が一致団結し、健全な発展に全力で取組んでいきたいと思います。今後とも、日本アルミ手摺工業会へのご指導、ご鞭撻の程、よろしくお願い申し上げます。
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